兼ねてより当団体イベントや長井による講演会などにて公表していましたが、COP28開催直前を踏まえ、改めて公式に発表いたします。

グローバルで海洋プラスチック問題解決が急務の中、欧州委員会では、マイクロプラスチックを意図的に添加した消費財の販売を禁止すると発表しました。人工芝に使用する粒状の充填剤や、マイクロビーズなどを含む化粧品、洗剤、柔軟剤、玩具など幅広い製品が対象となり、欧州委員会では本規制により約50万トンのマイクロプラスチックの環境流出を防ぐことを目標としています。プラスチック容器はもちろんのこと、化粧品製品中に含まれるプラスチック原料は、機能性を高めるためのある種のイノベーションでしたが、プラスチック問題が浮上してから、グローバルでは既にプラスチック容器以外で製品中にすでにマイクロプラスチック様原料が配合されている製品への注意喚起が始まっていました。いわゆる製品自体の河川・海洋流出だけでなく、産業および家庭での使用・排水などにおいて、通常の使用においてもマイクロプラスチックが流出される危険性があり、そのような製品の販売を禁止することで、問題の根本的解決を目指すための規制になると思われます。2024年の国連によるプラスチック汚染に関する具体的な枠組みが制定される前に、欧州内で先行して販売禁止が決まり、米国や豪州などをはじめ、サステナブル先進国でも規制が始まることが予想されます。また、このEU新規制により、マイクロプラスチックが含まれる日本原産ブランド製品のヨーロッパ向け輸出は、注意が必要となってくるでしょう。

🏭企業の方へ
・代替原料への検討
・どうしてもマイクロプラスチックを意図的に配合しなければならない場合、使用や処分方法の消費者への指南(まだ規制がない国内のみ推奨)

🧴一般の方へ
・そのような原料が配合されていないものを選ぶ
・そのような原料が配合されている製品を使用・廃棄するときは、適切に使用し、廃棄する際は自治体の規則に沿って処分しましょう(おおよそ、可燃ごみになると思われます。ボトルごと捨てずに、捨て方は当団体の「化粧品廃棄のガイドライン」をご覧ください」)

マイクロプラスチックの問題解決を進めれば、海の生物多様性保全にもつながります。サステナブルビューティーサステナブルビューティー、クリーンビューティー達成のために、企業・一般がそれぞれに行動し、努めましょう。

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